【毒舌の感想】シュガー・ラッシュオンラインの評価は星3.5。前作より子供向けのシナリオ

2018年12月21日に公開されたディズニー映画『シュガー・ラッシュオンライン』を見てきました。

今作はシュガー・ラッシュの続編で、今回はオンラインが舞台のお話。

前作は

「ディズニー映画にクッパが出るらしい」

「ストリートファイターのザンギエフから、ソニックまで日本のゲームキャラが出てるぞ!」

と日本のゲームキャラが出る事で話題になっていましたが、その実、シナリオもしっかりしていて子供から大人まで楽しめる非常に高評価な作品でした。

その続編がシュガー・ラッシュオンライン。

で、いきなり今作の感想なのですが

ずばり「星3.5」

前作は自分的に星4つなので、前作より少し評価は低めです。

なぜ前作より評価が低いのか?

結論を言うと『メインシナリオが子供向け(要するに安直)』な点が引っかかりました。

当記事ではシュガー・ラッシュオンラインの個人的な感想をつらつら書きます。

  • 悪かった点
  • 良かった点
  • 全体的な感想

の順番で書いていきます。

ネタバレありなので注意して下さいね。




悪かった点:ラルフの思考が幼いまま

今回、一番気になったのは、中盤で「帰りたくない」というヴァネロペの本音を知ってしまったラルフが

「あのゲームをバグらせて、つまらなくしてしまえばヴァネロペも帰りたくなる!」

と幼い決断をした所です。

いやー、うん。親友と離れたくない気持ちは分かりますが、それやったらヤバイって分かりますよね?

まるで『娘が付き合ってる彼氏の悪口を言いふらすダメなお父さん』の判断です。

ラルフは前作で人間的に成長して終わったので、今回こんな判断をしたのは、ちょっとガッカリ…というかシナリオ的に安直すぎると思いました。

台本に『動かされる』ラルフにちょっと失望

その後、コンピュータウイルスが暴走して『ラルフウイルス』が増殖しちゃったのも完全に自業自得。ヴァネロペに愛想を尽かされてもおかしくないレベルの失態なんですが…

これが初作なら、ラルフの幼さも理解できました。けど今作は前作のその後であって「ラルフ急に幼くなってどうした?」と苦笑い。

どう考えても、シナリオありきでラルフの行動が「制作側に決めさせられた」感が透けて見えたのが残念でした。

前回のラルフも、ヴァネロペと仲違いするシーンこそあったものの、悪役ターボに騙されていた…という背景がありました。

なので、前作のヴァネロペの車を破壊したのは愚かな判断だったとは思いません。

でも今回は完全に駄々をこねる5歳児のような判断。

結果として自爆 → 自己解決 → ヴァネロペの寛大な心で許してもらう…という展開にモヤモヤしました。

「進むべき進路が見えて、親友と別れなければならなくなった」という葛藤は良いのですが、それは置いておいて悪役は別にいて欲しかったですね。

わがままを言ったラルフが自爆して反省しただけやん、今回のメインシナリオ。

ストレートで分かりやすいけど、ラルフはもうちょい賢くあってほしかったですね。

唯一の救いは、ラルフがシュガー・ラッシュの修理費(ハンドル代)を稼ぐため、必死に動画を作っていたところ。

「ウイルスを増殖させてしまったのは彼のせい。でも、友達を救うためにバカな動画まで撮ったのも彼。人生は複雑ね」

とイエスさんが言ってて、深いね~と思いました。

あと今回は伏線やどんでん返しも無し。

前作の「ターボするぞ、の謎」「ターボの正体」は良いどんでん返しだったのですが、今回は素直にすーっと終わって、何だかなぁ? という感じ。

あれだけ騒いで別れもあっさり。で、最後は通話できるんかい(笑)ならそこまで騒ぐ話ではなかったのでは?

良かった点

インターネット世界の描写はすごい

インターネット世界の描写はガチですごいです。まさに未来の世界というか、美術めっちゃ頑張ってます!

ズートピアの時も思いましたが、やはりディズニーは世界観への力の入れっぷりはハンパないですね。アマゾンやGoogleだけでなく、天猫(アリババ)まであったのは笑いました。楽天はありませんでしたけどね(当然…)

で、URLをクリックしたビューン!と運ばれていく表現は面白かったです。子供が見ても大人が見てもワクワクするし、分かりやすい。「ポップアップの許可は取ったのか?」と聞かれるブラックジョークも笑えます。

新キャラ:シャンクはカッコ良くて魅力的

超過激なゲーム「スローターレース」の登場キャラクター、シャンクは気持ちが良くてカッコいいお姉さんです。声優は菜々緒さん。キャラにぴったりですね…笑

ラルフが幼い反面、シャンクはかなり大人で、車を盗もうとしたラルフ達を叱るどころか「稼げる方法」まで教えてくれるという親切っぷり。

ヴァネロペが惚れ込むのも分かるお姉様キャラです。

登場して即カーチェイスのシーンがあるのですが、めっちゃ疾走感があり、前作でチート級の腕前を見せたヴァネロペを超えるドライビングテクニックを見せるカリスマっぷり。一発で観客の心をつかみましたねー。

しかし、その後はヴァネロペの相談役として登場するくらいで、終盤にメインストーリーに絡まなかったのが残念。ラルフともうちょい絡んでほしかったですね。

いやー、本当にもっと絡んでほしかった。新キャラにスポットライトを当てず、前作キャラメインで動かしたのは「逃げ」じゃないのか!?

コメディシーンは笑えた

今作はコメディシーンが結構多かったのですが、普通に笑えました。劇場でも子供の笑い声が何度も起きていて、そこは「いいね」と思いました。私も笑っちゃいましたからね。

悔しい事に、だいたい面白い事をやってるのはラルフなんですよ。

Googleのビルを見て「あそこはゴーグル売り場か!」って、お前はネット音痴のオッサンか笑

Youtubeもどき(バズチューブ)を観て「ネコと赤ん坊ばっかり」という皮肉もセンスが良い。

笑いとってる場合じゃないぞラルフ!

何だかんだ全体的にはハイレベルな作品です

色々と文句をぶーたれましたが、何だかんだ全体的にハイレベルにまとまった作品でした。

序盤のテンポは良くサクサクと話が進んでいきますし、中盤はインターネット世界のおもしろ描写~激しいカーチェイスと画面から目を離せません。

安直なメインシナリオも、子供向けと考えれば分かりやすくて良いかなー…

そこらへんに目をつむれば、2時間しっかり退屈せず見れるエンタメ作品でした。

もしかして、終盤の展開がイマイチだったのは、ジョン・ラセターが2018年末で退社だから間に合わなかったせいか? 帰ってきてくれ、ジョン・ラセター!(セクハラはダメですけどね…)

という訳で、今回の『シュガー・ラッシュオンライン』評価は「星3.5」です。