文章を強調したいなら『繰り返し』を使おう【メロスは激怒した】

どうも、クロネコ屋です。

皆さんはブログ記事や体験談を書いている時「ここは重要なシーン(文章)だから、強調したい!」と思った事はありませんか?

そんな時に、お手軽に文章を印象的にするテクニックがあります。それが『繰り返し』です。さっそく構文と実例を見てみましょう。

文章を強調できる『繰り返し』構文と実例

・構文

『Aをした。(どんな風に?)Aをした。』

・実例

「私は走った。人の目を気にする事もなく、無我夢中で走った」

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いかがでしょうか。「私は無我夢中で走った」と一文で終わらせるより、グッと走っている場面が強調されましたね。

最初に主語+動詞の短い文章で事実を伝えて、その後に具体的な描写をつけて、再び動詞を書く。

これだけです。簡単ですね。短い文章って、すごく印象に残るんですよ。みなさんも、このフレーズを聞いた事はありませんか?

「メロスは激怒した」

インパクト、半端ないですよね。これに繰り返しをつけると、より読者の目を引くことが出来ます。

もう少し例を見ていきましょう。

お題:ダイエット

 

「痩せてる子が好き、という彼の言葉を聞いた時、私の脳に衝撃が走りました。それはもう、雷に打たれたような衝撃が走ったのです」

 

衝撃が走った。(どのように)衝撃が走ったのです。…という構造ですね。

繰り返しを使う事で、とんでもなくショックだった事が伝わります。

衝撃やショックを表す形容詞は『雷に打たれたような』という言葉の他にも下記のようなものがあります。

  • みぞおちを思い切り殴られたような
  • 頬を叩かれたような
  • 頭を金属バットで殴られたような

どれくらいの衝撃なのか、ちょっと言い過ぎでも構わないので、上記のようなイメージしやすい例えを使って描写してあげましょう。イメージしやすい文章は、読者の頭に残りますよ。

お題:仕事

 

「それからは鬼のように仕事に打ち込みました。1日12時間、週休0日…文字通り、私は仕事の鬼になったのです」

 

鬼のように仕事に打ち込んだ。仕事の鬼になったのです。…という構造ですね。

前回の例と違って、最初の文章に「鬼のように」という形容詞があるので、繰り返しの際にもう形容詞は使えません。

「鬼のように仕事に打ち込んだ。まるで獣のように仕事をしたのだ」みたいに書いてしまうと、鬼なのか獣なのか、どっちなんじゃい!と突っ込まれてしまいます。

そこで、繰り返しの2文目では

『鬼のように』とは、具体的にどれくらいの量なのか?

という点を具体的に描写しました。それが「1日12時間、週休0日」というフレーズです。

「鬼のように仕事をした。(具体的にどれくらい?)文字通り、仕事の鬼になったのだ」という構造です。

俺は鬼のように仕事をしてるぞ!と口で言っても、読者はどれくらい鬼なのか分かりません。もしかしたら小鬼くらいかもしれないし、口だけでサボってるのかもしれません。

そこで具体的な数字を出すことで、読者がイメージしやすいよう具体化をしてあげましょう。

そして、最後の繰り返し。

「文字通り、仕事の鬼になったのだ」と書いて強調完了。「確かに、その仕事量は鬼ですね!」と読者もご満悦です。

『文字通り』は「言葉通りの意味だぞ」という意味合いの単語です。繰り返しをする時に使いやすいので覚えておきましょう。他にも、下記のような形容詞が使いやすいですよ。

  • まさしく、仕事の鬼になったのだ。
  • 自他ともに認める、仕事の鬼になったのだ。
  • これを仕事の鬼と言わず何と言うのか。

まとめ

いかがだったでしょうか? 繰り返しを上手く使えるようになれば、緩急をつけた文章が書けるようになるので、より読者を惹きつけるブログ記事やエッセイ、ツイートが作れるようになれますよ。

ぜひ今回学んだテクニックを活用して下さいませ。

今回の記事ネタとなったツイートはこちら。