専業ラノベ作家は売れなかった時の進路も考えておけって話

ラノベ作家の1年目の年収は250万、下手したら50万以下です。それでも、ラノベ作家目指しますか?

どうも。元ラノベ作家のクロネコ屋です。新人賞をとってプロのラノベ作家として3冊ほど出版した経験がある打ち切り作家です。まぁいわゆる消えた新人ってやつですが、よろしければ小話にお付き合いください。

今回は学生でもフリーターでもいいんですけど、ラノベ作家になりたい人に向けてラノベ作家になった後のお金の話…

つまりラノベ作家で食っていけるか、どうやったら食っていけるのか、もし売れなかった時は、どう立ち回ればいいのかという話を、元ラノベ作家の私がお話ししたいと思います。

この『あらすじ』だけですと、よくある元ラノベ作家の告白と捉えられそうなので先に言っておきますが、現在、私は作家ではないですが文章で食っていけてます。

年収はピーク時の2016年で7500万。今は5000万~6000万で推移してます。(法人なので年商です。ただ1人法人で経費もほとんど無いので、分かりやすく年収で表示)

ラノベ作家の待遇とか不安定さとかは、結構いろんな業界紙とかサイトで出てるので、ある程度は皆さん知識あると思いますけども、僕みたいにラノベ作家を止めたけど文章を武器にした仕事について、なおかつ法人を立ち上げるぐらいの売り上げを出すていうのは、ちょっとレアケースだと思うのでその視点も踏まえてお話しさせていただきます

新人ラノベ作家の年収は50万~250万(売れっ子を除く)

ラノベ作家になるためには、新人賞を受賞しなければいけません。

この新人賞は大賞から優秀賞、激励賞、最終選考からの拾い上げまで含めても、倍率100倍以上です。

受賞できれば、出版が確約されます。この新人賞の賞金が100万とかで、その下の優秀賞で50万で激励賞が10万とかそれくらい。出版社によりますけど中堅レーベルだったら基準はこんな感じですね。

それプラス印税。印税は売上ではなく本の発行部数によって計算されるので、この二つが新人ラノベ作家の収入源なりますね

新人のラノベ印税収入はいくら?

新人ラノベ作家の印税はどれぐらいなのかって言うと、大体一冊50万~60万ぐらいです。

ちょっと僕のデータはかなり古いのと最近は Webからの出版…

「小説家になろう」とかからの出版というルートもあるのでちょっと不確定なんですけれども大体それぐらいですね

大賞~優秀賞を取った場合は大体3冊出してもいいよ、みたいなことを言われるので50万かける3の150万+賞金が年収になり、賞金100万円だったら3冊分の印税と合わせて大体一年目は200万~250万円ぐらいが年収になりますね。

少なっ! って思いません?

でも、これはしょうがないんです。印税の契約は、本の売り上げに応じて作家の収入が決まる「歩合制」ではなく出版社がリスクを背負って部数を出して印税を作家に出してる…という形になるので、むしろ破格の待遇です。

もし1万4000部刷って4000部しか出なくて残り1万部売れ残りで、出版社は赤字っていう可能性もありますからね。

おまけにライトノベルは売れたらシリーズ化で巻数をガンガン出せるので、ライトノベルというジャンル自体、作家は結構恵まれています。

でも、年収250万円だとギリギリ一人で生きていけるぐらいですよね。

サラリーマンの傍ら小説を書いて受賞したって言う話なら割の良い副収入なんですけど、アルバイトしてるフリーターだったり、他に収入がない無職で何とか作家になって逆転という人にとっては、ぎりぎりの年収になります。

1年目の新卒の大卒サラリーマンの年収が300万ぐらいですから、本当に一人で食っていけるぶんぐらいですね

もちろん作品が売れて重版された場合 そのぶん年収には上乗せされます。

ただ、もし売れずに3巻打ち切り、下手したら2巻打ち切り、1巻打ち切りになった場合、かなり厳しいことになります

一番きついパターンで考えると、最終選考に残って編集者に声をかけられて、それから1年ぐらいに直しをやって1年後に出版して売れずに1巻打ち切り。これが一番きつい。

だって1年無収入で手直してるわけですから、仮に出版出来たとしても印税50万入ってきて年収で割ったら25万ですよね。2年かかってるから。

1年目直しで、2年目に出してるんだからそれで打ち切りだったら本当に年収25万円ですよ。

まぁ、これは最悪のケースなので大体新人作家は年収250万円ぐらいは稼げるって事を覚えておいてください

ラノベ作家にとって一番キツいのはデビュー作が打ち切られた後

ラノベ作家の新人の生き残り率が低い理由を話します。

新人賞を取った作品が売れて、10巻ぐらいまで続けばすごいです。

でも実際はほとんどが3巻打ち切り。打ち切られた後はどうするかって言うと、新作のプロットを出してください企画会議に出します通ったら書き始めてください、と言われる。

ここで初めて、新人ラノベ作家の心を折るプロの洗礼、まぁ第一の試練みたいなものが立ち塞がります。

皆さん、もちろん3巻打ち切りされた時のことなんて考えないですよね。

新人賞に応募する時は、この作品は最高だ絶対売れるアニメ化する100万部突破するそういう気持ちで送ってますよね。

でも、実際はデビュー作でアニメ化100万部メディアミックスという売れっ子ラノベ作家コースに入れる人は本当に限られてます。

どの分野でもそうなんですけれども、才能で押し切るっていうのは本当にごく限られた人間にしかできない芸当なんです。

もちろん自分の可能性を否定する必要ないですし、俺は大物ラノベ作家になるっていう、そういう気持ちじゃなきゃラノベ作家なんてなれないです。

ただ3巻打ち切りされて企画会議も通らなくなって、アイデアも出なくなった、専業ラノベ作家だから収入もない(せいぜいバイト代)最初に稼いだお金もなくなってきた…ってなった時にすごいきつくないですか?

僕は、学生時代にレビューして、その後普通にサラリーマンやりながら作家を続けていたんですけども兼業なんてできないですよ、普通は。

サラリーマンって凄い忙しいから本業覚えるだけでもいっぱいいっぱいだし、学生時代とは全然自由時間も仕事後の残り体力も違う。絶望ですよ。甘く見積もらないほうがいい。

それでも仕事に慣れてきて時間をうまく作ることができれば、兼業作家という道もあります。

ちなみに僕はサラリーマンは一年で辞めてその後一年くらい作家を頑張ったんですが、企画が通らずまたアイデアも枯渇してお金もなくなってって言うもどん底を経験しました。

本当にこのどん底やばいからですよ。やばいとしか言いようがない。

ライトノベル作家って外に出ないし、仕事のやり取りをするのも編集者だけだから、言ってみれば引きこもりに近いと言うか、もはやモノになるかどうか分からない作業をしてる分、仙人に近いライフスタイルになります。

部屋の中でただひたすらアイデアを出して文字を打ち込み続ける修行みたいなことになってしまうんですよ。

精神病みますよ。どんなに夢があるって言っても、夢に手をかけてラノベ作家というプラチナチケットを手にしたとしても、俺は何やってるんだ生きてる意味あるのか、これから人生どうなるんだって日々不安になります。

ありがちなのが、ラノベ作家になって本を出すまでが目標になってしまっていて、そこで燃え尽きてしまうパターン。ぶっちゃけ僕もこのパターンに近かったです。

夢って遠くに投げておかないと、いざ夢が叶った時にスタート時点で夢が終わってしまうんですよ。そこで情熱が打ち切られる。満足する。ハングリー精神が弱くなる。

そしてデビュー作が売れなかった時に現実と理想のギャップでやられる。

これがいわゆるプロの洗礼ってやつだと思うんですよ。ラノベ作家にかぎらずあらゆる業界でこれは当てはまります。

親や教師、そこらへんの大人がなんでラノベ作家なんかやめとけていうのかって言うと、そういう現実が実際にある上に、かなり高い確率であなたに襲いかかるからです。

何か説教くさくなってしまったので、ネガティブキャンペーンはやめます。本題はここからなので。

ラノベ作家で売れなかった時の立ち回りについて

今なんでブログでこうやって恥を晒しているかと言うと、ブログを見てる食えなくなった元作家、元クリエイター、ラノベ作家になりたいかなーって思ってる人達に対して道を示したいからです。

選択肢はなるべく多いほうがいいですからね。無知だと搾取されます。サラリーマンじゃないからスケールメリットを活かして助けてくれる組織もありません。

作家のようなフリーランスは自己責任。自分で稼げる市場を開拓するしかない。

それでもラノベ作家になる、作家一本で食っていく、もしくは文章を書いてせめてシナリオや文章に携わって食っていきたい。そう思うのであれば、この記事のテーマである売れなかった時の立ち回りを事前に考えておいた方がいいと思います。

ラノベ作家だけで食っていくとなると、収益源が本当に印税しかなくなります。つまり出版社から本を出版して貰わないとお金が入ってこない。

企画が通らないとそもそも執筆もできない。

で、僕みたいに兼業作家が厳しければ、アルバイトとかを週4ペースでやるぐらいしかできない。

正直アルバイトやりながら執筆するっていうのが王道だと思うんですけど、せっかく文章を書く力があるんだから、文章を武器にしてアルバイトをするっていう発想も考えた方がいいと思うんですよ。

だって、もったいないじゃないですか。

1年、2年、3年…新人賞があるたびに10万文字以上書いて、執筆のスピードと文章の語彙力、表現力、そういう武器があるのにアルバイトの仕事内容はコンビニとかスーパーの品出しとか誰でもできる仕事じゃないですか。

スマホゲームのシナリオライター求人は搾取されるからやめとけ

ラノベ作家を目指す人が最初に思いつく文章を使った副業って言ったら、シナリオライターだと思うんですよ。

今のスマホゲームは結構シナリオ重視じゃないとユーザー離れがきついっていうトレンドになってるので、シナリオライターの求人需要は一応あります。

昔はポチポチゲーだったんでシナリオなんていらなかったんですけど、今はキャラクターとシナリオかなり重要になってきてますので。

で、スマホゲー業界はまだまだ儲かってて、しっかりお金が回ってるので一応まともな求人はあります。

ただ、ここには問題があってシナリオライターってめちゃくちゃ下に見られるんですよ。

特に実績もない出版はしたけど売れなかったラノベ作家ってなると、もう大分ぞんざいに扱われます。

例えば文庫本印刷文は10万文字として5万円で書いてとか…

一文字に換算したら文字単価0.5円。

これはどれくらい低いかって言うと、Web ライター、いわゆるクラウドソーシングでウェブサイトとかブログに掲載するコラムを書いている人の給料と比較してみると超低いって事がよくわかると思います。

Webライターの場合、ど素人でも文字単価0.8円は1円ぐらいは稼げます。

プロになって出版した実績があるのに素人以下で買い叩かれる。こういう現象が普通に起こります。

なぜならスマホゲーム業界の人はシナリオライターの相場なんて分からない、安く見積もっておけばいいや、やりたい人はいっぱいいるしーって背景があるからです。。

まぁ、これはイラストレーターにも言えることなんですけれども、クリエイターが安く買い叩かれるっていうの本当に多いですスマホゲーム業界は。

しかも10万文字書いたとしても、それをディレクターの指示で直したりなんやかんやでプロジェクトそのものがおじゃんになって1円にもならないタダ働き…っていうことは普通に起こります。

あんまりシナリオライターの告白っていうのは話題になってないんですけれども、イラストレーターさんや漫画家の方がスマホゲーム業界やWeb コミック、そういった媒体で買い叩かれたっていう話はよく耳にします。

これらの買い叩きトレンドを知っていれば、実力が分かりにくいシナリオライターの買い叩きなんて容易に想像はつくはずです

作家の傍ら始めたシナリオライターのアルバイトだったのに、シナリオライターが本業になってしまう。しかも作家業よりも待遇悪い。下手したら名前も出ない。

需要はあるので仕事は安定するかもしれませんけど、下手したら年収100万円以下です。

また仕事内容も、本業であるラノベ製作とかなりかぶってますよね。

つまりアイデアの共食いが起きる。本来ラノベの方で使おうと思っていたアイデアを、安いシナリオライターの仕事の方に使わなければいけなくなる。

そういうカリバニズムが起こってしまうので、正直言って効率のいい副業とは僕は思いません。

ラノベ作家が効率よく稼げる副業を2つ紹介

じゃあシナリオライター以外に文章を武器にした副業ってあるの? と皆さん疑問に思うと思います。

これ見つけるの結構難しいです。

実際、作家希望の大学生とかに聞いても全然答えられないんですよ。

とりあえずラノベ作家になるっていう目標があるけど、いざ自分の鍛えてるスキルの文章力を最大限に活かして稼げる市場をひとつしか知らない。

本を出版するというひとつの市場しか知らないのでこれはかなりリスキーなんです。

スポーツ選手なら一流になれなくても引退後はコーチとかジムのインストラクターとか就職先はありますが、ラノベ作家となると売れなかった時のリカバリーの前例があまりにも少ない。

ラノベ作家の副業として文章力が活かせる、なおかつカリバニズムが起こらない、最低限の時給を稼げる。これらの条件を満たした市場は2つあります

Webライターで稼ぐ

一つは web ライター。

先ほども比較で出したんですけれどもウェブライターっていうのはどういう仕事かというと、企業や個人アフィリエイターが運営するサイトに寄稿するためのコラムをかく仕事です

ご存知の方もいると思いますが、ランサーズやクラウドワークスと言ったライターとメディア運営企業をつなげるクラウドソーシングっていうのがあります。

この二つのサイトを見ていただければ分かると思うんですけど、コラムライターの需要って、すごいあるんですよ

例えば、クレジットカードに関するコラムを書いてくださるライターを募集してます、一文字あたり1.5円。クオリティの高い記事を書いてくださる方はさらに単価アップもあります…といった感じで求人が出されてます。

ライターとして登録するのに免許も資格もいりません。

もちろん、それまでの実績や評価、いわゆるレビューを見て採用されるかどうかが決まります。

しかし、需要に対して供給が追いついておらず優秀なライターは囲い込まれているため、文章力と文章を量産出来る体力があるラノベ作家には、かなりおいしい副業の場としておすすめです。

もちろん、誰にでも書ける記事…

例えば芸能人のゴシップとかユーチューバーの情報をまとめて記事にしてくださいっていう求人は、文字単価が1円以下とかなんでそれはやらなくていいと思います。頭使うのだるーい、資料調べるのめんどい、とりあえず文字入力だけで在宅で稼ぎたいって人がやる仕事です。

ただ Web ライターっていうのは基本的にラノベ作家とは方向性が違くて実用性重視。

シナリオライティングとはちょっと違ったアプローチをしなければいけないので、最初は苦労すると思います。

例えば、年会費無料のクレジットカード全部リストアップしてそれぞれのポイントとか使えお得に使えるお店とかを比較して、5000文字でまとめて下さいとか言われるんですよ

クレジットカードは広告費は結構でかいジャンルなんで、文字単価は2円とか3円とか下手したらそれ以上もらえるんですけれども、妄想や一発のアイデアで文字数が稼げる小説と違って資料を調べて正確な情報をわかりやすく伝えるという「リサーチ力」と「要約の力」が必要になります

なのでラノベ作家の実績があるから楽勝で時給2000円ぐらい稼げるとかいうものでありません。

ただ、普通の人っていうのはまず文章を一ヶ月に10万文字が書けないです。ラノベ作家でプロになれた人は文字を書く体力が違う。そこがひとつの武器になりますね。ライターとして募集するときは、そこをガッツリアピールしておきましょう。良い仕事が取りやすくなります。

リサーチと要約に関しては、Web ライターとしての仕事をやっていくにつれてスキルアップしていくと思うんですけれども、リサーチもできて文章も素早くかける、しかも読みやすい現役ピカピカのラノベ作家と言う実績もある。これはウェブライターの市場ではかなりのメリットになります。

単価が高い大手メディアからするとかなり魅力のあるライターですね。

ここで勘違いして欲しくない事あるんですけども、ラノベ作家って大抵アニメとかゲーム詳しいじゃないですか。

だからゲームとかアニメのジャンルのライティングをやろうて思う人がいるんですけど、ぶっちゃけゲームとかアニメジャンルのライターは儲かりません。

ライターの単価っていうのはあくまでその裏に存在する「広告費」を元に計算されてるので、ぶっちゃけゲームアニメ系は広告単価低いです。

唯一スマホゲームに関しては広告費が結構投入されてるんですけども、スマホゲームのデビューとか解説攻略っていうのは誰でもできるし、みんながやりたがってるから、単価がすごい下がってるんですね。

経営者の視点で言えば、最低時給で大学生雇ってガッツリ攻略記事を書かせたほうが安く済む。ブラック企業ですと業務委託で雇ってゴリゴリのサビ残させて最低時給以下で書かせてる。

やりたい人がたくさんいる市場というのは、経営者からすると搾取し放題ですからやめておいたほうがいいです。

一方で先ほど例に挙げたクレジットカードのコラム、しかも比較とかめんどくさそうな難しそうな案件はやりたい人は少ない。でもクレジットカードの広告費はすごい

具体例をあげますと例えば年会費無料のクレジットカード、ブログやサイトの広告を通じて一枚発行されましたそしたら運営者には4000円から1万円入ります。広告費として。

そんなに入るのて驚きますよね。しかもこれ企業にしかできないとかじゃなくて個人でもできるんですよ。

個人のブログとか Twitter 経由でクレジットカードの宣伝をしても4000円とか1万円入るんですよ

これがいわゆるアフィリエイトって言うんですけれどもまぁアフィリエイトに関しては次の項目で語りますので置いておきます

で Web ライターの求人を出してるメディア運営者企業にとっては、この広告費を稼ぎたいから、クレジットカードの比較とかの文章を書ける人が欲しい。

自分で書いてる人もいるんですけども、やはり一人で執筆するとなると時間がかかります。

だったら外注費を使って文章が上手いライターを囲ってガンガン記事を執筆してアクセスを集めていく。で、それ以上の広告費を回収して収益を上げるこの方が効率いいですよね。

まあ私みたいに自分で文章を書けるんで自分一人で執筆も広告も全部やってますって言う人もいますけど、組織化されてるメディア運営企業にとってはお金を払って記事を書いてもらった方が効率いいって話ですね。

で、広告費の単価が高いジャンルはそれに伴って Web ライターの文字単価も高くなります。

1文字3円とか4円になると1万文字の記事書いて3万円~4万円になります。10時間で書けば時給3000円ですね。

書く内容はぶっちゃけ調べれば書くことも決まってるので、作家業のようにストーリーが浮かばないアイデアが浮かばない辻褄が合わない…みたいなことで詰まることはないですよ。

だから、シナリオライターみたいにアイデアの共食いを起こさずに済む。

もちろん慣れるまでは時間もかかるし実績もないから単価も安いと思うんですけども、慣れてくれば時給2000円3000円ぐらいのアルバイトになるので安定した収入をもらいながらラノベ作家を続けられるっていうルートに入れます。

Web ライターってそんなに儲かるので不安になる人もいると思うんですけども、実際に僕の Twitter のフォロワーさんで専業 Web ライターで月80万円以上稼げる人がいます。

とっとこランサーさんという方です。

ブログやTwitterでライターとして稼ぐコツを紹介しています。

・月収50万円を超えるライターと超えないライターの決定的な違い。

その方は、ライターとしてはベテランで文章力はもちろんリサーチクライアントとの交渉までかなり高いレベルでできるので月80万円以上っていう実績があるんですけれども、興味のある方は彼の Twitter をフォローするなりブログを見るなりして情報集めてください。

彼がどのようにしてウェブライタとして成功したのか、専業ライターになったのかっていう過程がブログに書かれているので、参考になると思います。

アフィリエイトで稼ぐ

おすすめの副業の二つ目なんですけども、先ほど話に出たアフィリエイト。

これは個人でも簡単にできるので、文章力を活かしてアフィリエイトで稼ぐというのも一つの手です。

これはがっつり僕のケースなので詳しく話せると思います。

アフィリエイトの仕組みっていうのは先ほど簡単に話した通り、まず商品を宣伝したい広告主がいます。先ほどの件で言えば、クレジットカード会社ですね。楽天カードなら楽天。三井住友VISAカードなら三井住友です。

で、そのクレジットカードの広告を取り扱う ASP つまり仲介業者がいます。

僕たちアフィリエイターはこの ASP に登録して ASP 経由で広告を出しています。

まあこの ASP に登録っていうのはすごい怪しいと思うんですけれども、登録にお金がかかるとかそういうことはなくて、完全に無料で誰でも様々な広告にアクセスできます。

一番大手の ASPは「A8ネット」って言うんですけども、エーハチネットの運営会社の株式会社ファンコミュニケーションズは株式上々してます。

まあそれでも不安だよっていう人は amazon アフィリエイト Google アドセンスと言った Google Amazon の広告を使うという手もあります。

さすがに Amazon も Google も信用できんってなったらおとなしく Web ライターをやりましょう。

アフィリエイトを始める方法は、まずブログを作ること。ブログがないと  ASP に登録して広告をはれるようになっても張る場所がないですよね

ブログはライブドアブログやはてなブログといった無料レンタルブログなどが一番とっつきやすいんですけれども、色々制限もあるので本格的にやるならレンタルサーバーを借りて WordPress(ワードプレス)という簡単にサーバーにブログを立ち上げることができるソフトを使えばいいと思います。これも無料です。

このブログもエックスサーバーという月1000円のレンタルサーバーを借りて WordPress を展開して運営されています。

僕はプログラムを何もわかんねえ元ラノベ作家ですが、それでもネットで調べたり本を読んでやることで簡単に解説ができました。

アフィリエイトはプログラミングとかそういう理系の知識よりもとにかく文章力。

いかに広告にユーザーを誘導できるか。ユーザーの役に立てるコンテンツを提供できるかというところが大きいので、技術に関しては気にしなくて大丈夫だと思います。

具体的なアフィリエイトのやり方は、入門本を一冊買ってそれを見ながらやってみるのが一番おすすめです。下記の記事で僕のおすすめのアフィリエイト本を紹介しています。Amazonや本屋で買えます。

参考:おすすめのアフィリエイト本を紹介!現役アフィリエイターが選んだ書籍はどれ?

アフィリエイトってあやしですよね。アフィリエイトは、一時期詐欺とか30万50万とかする工学セミナーの勧誘に使われていたので、下手に知識がない状態でネットで情報調べると胡散臭い情報とかデマに引っかかってしまいます。

不動産投資と一緒です。儲かりもしないマイナスキャッシュフロー確定のワンルーム投資を無知なサラリーマンや公務員におすすめしたり。無知は搾取されます。注意です。

まずは、信頼できる実績のある人の入門本1400円ぐらいのやつを買って、ざっくりやり方などを調べるのが一番ベターです。

僕がアフィリエイト始めた時はほとんど手探りでやっていましたし、一か月毎日3記事以上書いて、それでも月1万円稼げるか稼げない…とかで、かなり苦労しました

実際アフィリエイトっていうのはお金が稼げるまでに3ヶ月4ヶ月ぐらいはやっぱりかかってしまうので、すぐお金になる Web ライターに比べると即金性という面では厳しいです

ただ最終的には Web ライターより稼げるようになります。むしろライターを雇う側に回ることになるので、ビジネスで言えば川の上流にいけます。

僕が運営しているブログですと、非公開なんでこのブログじゃないんですけども、1日1万5000円アクセス以上あって月400万から500万ぐらい稼いでます。ピーク時は売上が月1000万越えました。その後にGoogleのアルゴリズム変更(検索順位のアップデート)をモロにくらって一瞬で崩れましたが。

アフィリエイトの仕組み自体は広告ですからユーチューバーと収益の内訳は似ていますね。

ユーチューバーは、再生数に対して広告費が発生しますが、ブログアフィリエイトの場合はアクセス数もしくは 広告が取りやすいビッグワードと呼ばれる検索ワードで上位になる。そういったやり方で大きな収益を継続的にあげることができます。

まあ自分で言ってたんですけど、アフィリエイト説明するとすげー胡散臭い上に年収5000万6000万稼げますって普通は信じられないんで、話半分で聞いてください。

あと僕はラノベ作家をあきらめてアフィリエイトに勝負をかけるとかなり強い決意で始めたので一日12時間ぐらい作業×340日ぐらいぶっこんできたので、ここまで売上規模を大きくすることができたと言う事情もあります。

基本的には、月3万、5万、10万の副収入を作る的な目的でマイペースに行った方がおすすめです。

僕のブログやツイッターでアフィリエイトのノウハウは書ける範囲で書いていますので、興味がある方は参考にしてください。

こんな感じのアフィリエイトに関するTipsを呟いてます。

ブログってどうやって開設するの? みたいな初心者向けのコンテンツはほとんどないので基本的な始め方等々は入門本を読むのが一番おすすめです。繰り返しなりますが本が一番信頼性高いです。

参考:おすすめのアフィリエイト本を紹介!現役アフィリエイターが選んだ書籍はどれ?

以上がラノベ作家が食えなくなった時に持ち前の文章力を活かして稼げるおすすめの副業です。

ラノベ作家になりたい人へ。ラノベ作家は最高だぞ

僕はラノベ作家を続ける事を諦めて、本来副業やったアフィリエイトの方に全力投球して、いま収入を安定させることができました。

マイホームも現金一括で購入して、家族を養えているので不満はありません。不安定な仕事ですから不安はまだありますが。

その進路に後悔はないのですが、やはり人生で一番幸せだったのはいつかと聞かれたらデビューが決まって僕の書いた小説が本になって全国の本屋に並んだ時ですね。

アフィリエイトで法人化してまあ社長になって年5000万6000万って言う売上を上げても、やっぱり作家になって本を出した時の喜び。

イラストレーターさんからラフが来た時の衝撃こいつこんなキャラだったんだっていう、自分で書いたキャラクターが他のクリエイターさんによってさらにキャラ付けされていくあの面白さ。

出版された後に良い意見も悪い気もダイレクトに読者から来る反応。

次はどんな話を書こうか、どんなストーリーを描こうかどんなキャラクターを入れたら面白いだろう。

そんな風に小説を考えていた時の楽しみ楽しみ喜びは苦しいことも、全部含めてラノベ作家という仕事は最高でした。

もし作品が人気になったら、これに加えてアニメ化、漫画化になって、お金も入ってきて、もう天にも昇る心地とプレッシャーでさらに【生きてるライブ感】が味わえるでしょう。

これからラノベ作家を目指す人、ラノベ作家になりたいと考えている人へ。ラノベ作家は最高だぞ!売れなかった打ち切り作家の僕でも、これだけの興奮を得られたのだから。

最後は自分語りになってしまい、タイトル詐欺みたいな落ちになってしまうんですけれどもラノベ作家を目指すことは価値のある夢だと思います。

ただ、いざ夢破れて第二の人生をスタートさせる時、それでもやっぱり文章を書きたいという時に今回紹介したような搾取されない、なおかつ技術が活かせる市場・仕事というのを知っておくと、行き詰まって絶望すると言ったことは避けられると思います。

ご清聴ありがとうございました。

この文章はグーグルドキュメントの音声入力を使って書きました。1万文字近い記事ですが、クッソ楽に文章の土台が作れるので、作家さんもライターさんもぜひ使ってみてくださいね。