クロネコ屋が見て面白かった映画セレクション【ネタバレなし】

私が休日に見て、面白かった映画を雑に紹介していきます。見たい映画を見つけたら、映画タイトルで検索してみて下さい。だいたいAmazonプライムビデオにあります。

家族を想うとき

 

格差社会を学びたいなら、映画「家族を想うとき」がかなり良いです。万引き家族とかパラサイトも良いけれど、この「家族を想うとき」はよりシリアスでじわじわ困窮していく姿がキツイ。ラストは必見。やや暗めですが、現実から目をそらしてはならない…と感じた映画でした。

この映画について一言:ブラック企業と貧困はすべてを壊す。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で

 

スターリン時代におけるウクライナ搾取の闇を描いたジャーナリストもの。報道規制が凄まじく、モスクワ以外の取材が制限されている中、こっそり「スターリンの金脈」と呼ばれる穀物生産地ウクライナを取材しに行く記者の話なのですが、いやぁ、ウクライナの現地に入った後の展開と描写がめっちゃキツイ…。テーマはヘビーですが、中だるみする事なく最後まで夢中で見れました。ロシア・ウクライナについて理解を深めたい方の入門にどうぞ。

この映画について一言:独裁国家の言う秘密は、たいていヤバい

花束みたいな恋をした

妻が「どうしても菅田将暉の映画がみたい」というのでお付き合いで見た映画。邦画のラブストーリーってそんなに期待できないんだよなぁ…と思っていたが、ところがどっこい、この映画はそこらへんのしょーもないスイーツ恋愛映画と違って、地に足ついた恋愛映画でした。学生時代に付き合って、でも社会人になるにつれて価値観がすれ違っていく…というテーマを丁寧に描いていて、素直に楽しめました。セリフや展開がリアルで、嘘くさくないのが凄いなぁ、脚本かなり磨かれてるなぁと。見て損はないです。

この映画について一言:プロポーズ…あああぁぁ!だめぇ!(見れば分かる)

存在のない子供たち

第一印象は「うーん、また貧困×子供系か…ちょっと微妙では?」だったんですけど、実際に見てみると毒親ものでした。主人公は、幼いながら毒親の行いや態度に疑問を持ち、ついには気付いてしまう。「こいつら親の価値がねぇ」そしてどんどん心が尖っていく。とにかく主人公のゼインが賢すぎる。話が進めば進むほどゼインを応援したくなるゼイン応援物語。そして毒親問題は世界どこでも一緒だし、賢い子供は気づくんだなぁと。

この映画について一言:ゼインの台詞が刺さる刺さる

母なる証明

韓国映画。障害のある息子と、その母がいる。ある日、殺人事件が起こり、容疑者として息子が疑われる。母は無罪を証明するために翻弄する…という話。良質なミステリーであり、何より「母の愛と執念」が描かれた、なんかもう凄いジェットコースターみたいな映画。オープニングはお母さんの謎のダンスから始まるのだが、これは最後の最後に意味が分かるので、ここで挫折せずしっかり本編を見て欲しい。ミステリーとして良作です。どんどん事態が悪化していくのは、奥田英朗さんの小説「最悪」に似てる。

この映画について一言:どっちに転ぶ事もあり得る。