「あれ? 今月、こんなにカード使ったっけ?」
こんな風に、毎月何にいくら使ったか把握せず、お金を垂れ流していませんか?
世の中は便利になりました。
クレジットカードがあればネットでぽちぽち物を買えるし、おまけにポイントがついてお得です。
スマホがあればキャリア決済でギガも追加できるし、ゲームに課金だって1タップで出来る。
いちいちATMでお金を引き下ろして「X円のお金が残ってるから、今月使えるのはあと3000円か…」なんて憂鬱にならずに、ホイホイ買い物ができちゃいます。
現金を持ち歩かなくていい、まさにキャッシュレス社会というやつですね。
しかし、キャッシュレスな生活は、便利な反面「無駄遣いをしやすい」という負の側面もあります。
毎月、ATMで現金を口座から引き落としていれば「残りいくら」というのが分かりやすいですし、財布を開くたびに
「ちょっとまって、こんなに使って大丈夫か?」
という抑制が働くので、実は現金主義の方が無駄遣いは抑えられるのです。
「いやいや、それは個人によるでしょ?クレカを使っても、しっかり何円使ったか把握してれば大丈夫だよ」
「ポイント付かないし、ATMで下ろす手間があるのに現金主義って…ダサすぎ~」
…と、アラサーの私も思っていました。自分の食費が月7万になるまでは。
今回は、貯金できない人向けに、『貯金を無理なく貯める方法』を紹介します。
目次(もくじ)
家計の管理がズボラになると一気に貯金が出来なくなる
貯金できない人の特徴は、得てして『家計管理がズボラ』なことです。
年収1000万の高収入だろうと、年収200万のフリーターだろうと一緒。
支出のコントロールが出来ていない人は、いくら稼いでも浪費してしまい、ずーっと貯金ができません。
貯金をする方法はシンプルです。「収入 > 支出」このバランスを保ち続けるだけ。
例えば月手取り20万、ボーナスなし(年収:手取り240万)でも、下記のような支出なら、毎月貯金できます。
貯金できる家計簿の実例
- 収入:20万
- 家賃:5万
- 食費:3万
- 光熱費:1万
- おやつ:3000円
- スマホ代(格安SIM):2000円
- 光回線:5000円
- 交際費&雑費:3万円
- 貯金:7万
貯金額:7万 支出合計:13万円
毎月7万貯金できれば、年間84万の貯金が出来ますね。
貯金は失業した時の事も考えて、生活費の3ヶ月分あればセーフティネットになりますから、貯金50万円を超えた辺りで気持ちにも余裕が出てくると思います。
家計簿が赤字になる可能性は誰にでもある
しかし、この家計簿をつけている人が
「わぁ~!百貨店に素敵なお洋服がいっぱい!」
「え?ゾゾタウンでセール? 買わなきゃ…(使命感)」
「DIOR(ディオール)の新作ブランドバッグかわいい。30万だけど買わなきゃ(使命感)」
▼ ディオールのキャンバスバッグ(30万)
といった罠にハマったら、どうなるか?
- 衝動買いした服3点:3万円
- ゾゾタウンでポチった服:2万円
- DIOR(ディオール)の新作バッグ:30万
支出合計:35万円
赤字額:-28万円
毎月、貯金するどころか大赤字になってしまいますね。
「いや、さすがに30万のバッグは買わないわ~」
と思っている方。
10回の分割払いにすれば月3万円ですよ? 本当に我慢できますか?
「ボーナスが出るから…」
と言い訳しませんか?
クレジットカードにはキャッシング機能やリボ払いがついてるから、簡単に買えちゃうんですよ? ポチッと押せば前借り出来ちゃうんですよ?
「リボ払いで買うから精神的ダメージ少ないはず…」
「未来の私への投資だから…」
「宝くじで3億くらい当たる気がするから平気(予言)」
こんな気持ちが浮かび始めたら、終わりの始まりです。
あなたの貯金は一気に消滅しますし、最悪、借金を背負うことになります。
人間とは、どうしても自分に甘く、欲望のためなら手段を選ばない生き物です。
こんな無駄遣いしないよ、とバカにしている人でも、いざ目の前に最高に欲しいものが出てきたら、どうなるか分かりません。
男性も浪費をするリスクは十分ある
「こんなの女性だけでしょ」と遠目に見ている男子。
分かりませんよ?
例えば、私は大学生の時『モテるための恋愛テクニック』という教材を3万で買ってしまいました。
当時、貯金もあまり無くヒーヒーだったのに、モテたいがために高額な教材を購入してしまったのです。
マッチングサイトやライブチャットで5万課金した事もあります。
他にも
女性に飯をおごりすぎて金がなくなった、とか。
それこそキャバクラやガールズバーにハマって、お金がなくなった、とか。
女性関係にお金を使って、家計が崩壊するケースもあります。男女年齢問わず、誰でも収入>支出になってしまう可能性はあるのです。
話がだいぶ本筋から離れてしまいましたが、とにかく
『収入 > 支出』
を保つのは、シンプルですが非常に難しい事だという事を心に刻んで下さい。
もちろん、年収3000万を超えると、多少の無駄遣いではビクともしないので問題ありません。
しかし、年収1000万以下の方は、支出をしっかり手綱を締めてコントロールしてあげないと、お金は去っていくばかりです。
そこで次項から、「どうしても自分の欲望に勝てない…」という弱い方のために、しっかり貯金が出来る方法を紹介します。
貯金のコツ1:クレジットカードを固定費以外で使わないようにする
超原始的な方法ですが、地味に効果があるのがこれ。
前述したように、現金払いは
・財布の中を見れば今いくら持ってるか確認できる
・ATMで下ろす時に残高を嫌でも見せられるので、無駄遣いにブレーキがかかる
このようなメリットがあります。
さすがに、スマホ代やネットフリックスなどの固定費はクレジットカードの方が楽なので、そこは現金にしなくてOKです。
「クレジットカードは固定費の支払いに限定する」
これだけで、だいぶ『今いくら持っているのか』『いくら使ったのか』の把握が楽になります。
皆さんも覚えがありませんか?
「あれ?1万円札があったはずなのに、崩したらもう無くなってる」って感覚。
完全に肌感覚ですが、あの感覚は浪費を抑えるブレーキになります。
いちいち家計簿をつけなくても
『先月は、20日に3万くらいあったはずなのに、1万しかない。なんでだろう? あ!限定グッズを2万で購入したからだ』
と無駄遣いについて否応なく考えますし、
『もう金がないし、飲み会は断ろう。外食もやめて、自炊しよう』
と自分への戒めが出来るようになります。
「だいたい今月は食費3万円くらいだろう!」といった『どんぶり勘定』をしている方でも出来るので、現金主義はオススメです。
「クレカをしっかり管理すればいいじゃない」という反論について物申す!
この現金主義による貯金方法には、多くの反論があります。
一番多いのが「クレカの明細見て管理しろよ」というもの。
確かに、最近はクレジットカードのアプリがあるので、ポチっと押せば今いくらカードを使ったのか一発で分かりますね。
しかし、ダメなんです。人間というのは愚かなもので、カードの金額はだんだん麻痺してきます。
現金という物質を使う(店員に渡す)のと、アプリに表示された数字を見る。
どちらが心理的に焦るかというと、前者なんですよ。後者は最初こそ焦りますが、だんだん麻痺してきますし、何より翌月払いなので「まだいける!」と欲望にブレーキがかかりません。
そこにリボ払いのお誘いメールが来たら…
ずーっと貯金できず、利息ばかり払うサイクルの始まりです。
これはもう最悪。リボ払いって、利息めちゃくちゃ高いんですよ。
仮に利息10%でも、10万円をリボ払いして1年かけて返済したら1万円も無駄に取られる。そしてリボ払いを使うと、どんどん大胆になっていくから借金額も増えて、雪だるま式に利息が増えていきます。
「10万円を1年借りてもたった1万円の利息」
だったのが
「借金50万だから、1年後に返すと5万円も利息取られる。しかも借金の元本がぜんぜん減らない…」
という形になっていき、家計管理が崩壊します。
クレジットカード払いは、しっかり管理出来る人にとってはキャッシュレスで楽だし、1%ポイントがついてお得なんです。
しかし、家計管理がズボラになって貯金できない人には『悪魔のカード』に変貌します。
クレジットカードは固定費の支払いにだけ設定して、冷凍庫で氷漬けにしておくと良いでしょう(元ネタ:お買い物中毒な私。面白い映画なので見て下さいね)
クレカ派の意見はもっともですが、それが「金銭感覚が麻痺しない強者の理論」なので、私はズボラ派は現金主義にするべきだ!と強く主張します。
ネット通販はVISAプリペイドカードのアプリを使うべし
しかし、現金主義だと困るのがネット通販。
一番良いのは「ネット通販を使わない」という選択肢ですが、さすがに本や日用品を買えないとなると不便ですよね。それほどネット通販は生活に根付いてますし…。
そこで、クレジットカードではなくVISAプリペイドカードを利用しましょう。
プリペイドカードなら、先にお金をチャージしておかないと使えません。交通系電子マネーのスイカやイコカのVISA版だとイメージして下さい。
最近はVISAプリペイドカードのアプリが出てきており、オススメはバンドルカードというアプリです。
バンドルカードはVISAプリペイドカードのアプリで、登録するとアプリ上に個別のカードを貰えます。
▼ バンドルカードの利用画面
『ポチッとチャージ』というお金の前借り機能もついており、2万円までお金を前借りチャージできます。
チャージ代の支払いは翌月末までにコンビニ・銀行振込でOK。
プリペイドカードにありがちな「チャージするのメンドクサい」という手間が小さいです。
またチャージできる金額は2万円が上限なので、リボ払いのように破綻する事もありません。
ポチッとチャージは、上限に達すると支払いをするまで使えなくなるので、使いすぎも防止出来ます。
バンドルカードの使い方解説動画(19秒で分かる)↓
ぜひバンドルカードを活用してみて下さい。
貯金のコツ2:銀行口座を普段用と貯金用に分ける
貯金用の銀行口座を作って、給料日に自動引落を設定し、強制的に貯金をする方法は超オススメです。
「先に貯金額をメインバンクから抜いておく」
というのは、貯金の王道的な手法ですが、人間の心理的にも効果的なしくみですね。
というのも、後で貯金しようとすると
「今月は欲しいものあるし、1万多く使っちゃえ。来月、1万支出を抑えればいいし…」
と言い訳が出来てしまいます。
一方、給料日に強制貯金しておけば、こういった言い訳はしにくくなります。
「貯金口座に手を付ける」というのは「過去の自分との約束を破る」事になるので、心理的な負担が大きいのです。
そこでグッと我慢できれば、自分を褒めることが出来ますし、貯金も守られてハッピーです。
貯金用口座におすすめの銀行は住信SBIネット銀行
貯金用の銀行口座は『住信SBIネット銀行』がオススメです。
SBI銀行は、店舗を持たないネット銀行ですが、その分、手数料が安いです。
ATM手数料が月2回~15回無料、他行への振込も月1回~15回無料と手数料がほとんど0円です。
さらに『他行からの自動入金サービス』が無料で使えるので、メイン口座から貯金口座に自動的に月1回、お金の移動ができます。
詳しくはこちら。
いちいちATMでおろして、貯金口座に移す…というのは手間ですから、SBIネット銀行を活用して、自動で強制貯金されるように仕組んでおきましょう。
積み立て投資を合わせて始める人はSBI証券も開いておこう
もし投資信託の積立など『積立投資』を始める方は、SBI証券の口座も開いておきましょう。
銀行口座に預けていても、利息は0.1%以下です。
しかし、投資信託で世界に投資しておけば、年3%ほどの利息が得られます。
もちろん、資産価値は貯金よりもダイナミックに上下するので、あくまで使う予定のない資金・無理のない金額で積み立てるべきです。
しかし、貯金に加えて投資もしておくと、世界経済の成長の恩恵をしっかり得ることが出来て、貯金が育つ速度が速くなりますよ。
SBI証券に口座を持っていれば、SBI銀行から自動積み立てが出来ますので、ぜひ組み合わせて効果的に投資をしましょう。
貯金のコツ3:ギャンブル・酒・砂糖とは距離を置こう
貯金できない人は、得てして依存性の高い商品に弱いです。
代表的なものがギャンブル・酒・砂糖です。
これら全てがダメ…という訳ではありません。人生には娯楽が必要ですからね。
しかし、これらの商品は依存性が高く「本当は求めてないのに、欲しい気がする。やめられない」といった性質を持っています。
例えば
「お金がないのに競馬場に行ってしまう」
「飲み会は月1回と決めたのに、3回も行ってしまった」
「喫茶店でケーキを食べるのは土曜日だけ…って決めたのに、水曜日に食べちゃった」
などなど。
こういった依存性の高い商品は『消費すればするほど、さらに欲しくなる』という性質がありますから、その危険性を意識して、適度に距離を置きましょう。
砂糖には中毒性がある
砂糖の中毒性については、医師の研究結果が実際に出ています。
本文から重要な部分を抜粋します
コカイン中毒になったラットを使ってもサッカリンの方を選ぶという結果が得られました。
つまり、この実験結果は、甘味に対する中毒はコカイン中毒よりも勝るということを示しています。
なんと薬よりも中毒性が高いそうです。欧州では「砂糖税」を導入されるほど、砂糖の中毒性については危険視されています。
実は、私もコーラ大好きなのですが、
「コカ・コーラ飲みたいな…。いや、待て。3日連続で飲んでるぞ。今日は麦茶で我慢しよう」
と自販機での無駄遣い&砂糖の過剰摂取を避けています。
▼ 時々ムショーに飲みたくなるコーラ
しょーもない我慢に見えますが「砂糖の依存性は非常に高い」「コーラは砂糖の塊」という事を知れば、ゾッとして距離を取れるはずです。
繰り返しになりますが、適度に嗜む分には問題ありませんよ。依存になってしまうと危険ですので、バランス良く向き合って下さい。
貯金のコツ4:貯金用の通帳(アプリ)残高を毎月眺める
地味に効果があるのが、これ。毎月、通帳を眺める笑
順調に貯金できていれば、通帳の残高は増えていきます。
それを毎月見てニヤニヤしましょう。その数字はあなたが頑張って我慢した証明書です。
人間、達成感がなければ貯金なんて出来ません。欲望にまけて消費し放題です。
だからこそ、月1回以上、どれだけ自分が頑張ったのか数字で結果を確認しましょう。ゲーム感覚で、目標に向かって数値を上げていく感覚を脳に覚え込ませるのです。
中期的な目標もセットしましょう。例えば、2年で100万円貯める…など。
そして、その貯金で何がしたいのか、イメージするのです。130万貯まったら、一度30万をバーンと使ってヨーロッパ旅行に行く…とか。
500万貯めて、それを頭金にマイホームを買う…など。
人間、やはり目標があると強いですからね。
貯金も一緒です。ぜひ『XX万貯まったら◯◯をする(買う)』と目標をセットして、日々貯金に励みましょう。
トイレや冷蔵庫に目標を書いた紙を貼ろう
人間というのは、自分の立てた目標でも、すぐに忘れて誘惑に流されてしまいます。
しかし、毎日目にしていると、そのたびに気が引き締まるので誘惑への抵抗が強くなります。
非常にシンプルな手法ですが『目標を書いた紙を目に付くところに置く』というのは有効な手段です。
設置場所としては
- 仕事机
- トイレ
- テレビボードの上
あたりが定番ですね
机や仕事机に置くなら、㈱アスカの小型ホワイトボードがおすすめです。
▼ 使用例
スタンドタイプなので立てかける事も出来ますし、マグネット付きなので冷蔵庫に貼る事もできます。
何度も使えるホワイトボードタイプなので、メモ用としても非常に便利ですよ。
貯金のコツ5:格安SIMで節約する
スマホはドコモ・AU・ソフトバンクよりも、格安SIMの方が圧倒的に安いです。
どれくらい安いかと言うと、同じくらいのギガでも月4000円~月5000円は格安SIMの方が安いですね。
これを年間になおすと、年5万円以上の節約になります。
「手続きが面倒くさいから、高いとわかっていてもドコモのまんまにしてる」
「違約金が3万円くらいかかるから無理」
「格安SIMって安かろう・悪かろうでしょ?」
という人も多いですが、実際は
- 手続きは1日~2日で終わる
- 違約金は10ヶ月でペイできる
- UQモバイルならキャリアと同じ速さ
と乗り換えのハードルはめちゃくちゃ低いです。
スマホ代は携帯を持っている限り、永遠にかかる固定費ですから、ぜひ格安SIMに乗り換えて効率的に節約しましょう。
格安SIMの仕組み、おすすめの格安SIMはこちらで紹介しています。
まとめ:自分の心理をうまくコントロールしよう
貯金のコツはいかがでしたか?
ほんのちょっとの工夫で、浪費・無駄遣いは防げます。
貯金というのは、自分の欲望との心理戦みたいなものですから、ぜひ心理学を応用して無理なく貯金していきましょう。
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