セールスライティングにおいて綺麗事はバレバレだから使うんじゃない

「家族を幸せにするために」

「パートナーとの絆を深めるために」

「お子さんを笑顔にするために」

こういった愛を動機づけにした綺麗事セールストークは、はっきり言って肥溜めです。

なぜか？　陳腐すぎるからです。

愛は購入する動機の中でも、最も強い感情です。

愛する人を守るためとか、家族のために云々、といったフレーズは日々企業がCMでバンバン流してますよね。

しかし、これらのフレーズが巷にあふれているからこそ、個人は愛を動機に使ってはいけないのです。

もし、皆さんが顧客（読者）の立場で「愛のために、家族のために」と言われてセールスされたら、どうですか？　半笑いで「フッ」と手を振りながら帰れと突き返しますよね。

愛をセールスの動機づけにしてはいけない。これはもう鉄則です。愛と綺麗事は使われすぎて、陳腐すぎる。

では、逆に「お金のためです」「実利目的です」「血も涙もありません。自分のため、効率化のために買って下さい」と綺麗事ゼロでセールスしたらどうでしょう。

綺麗事ゼロセールスの実例１：おむつ

例えば、おむつのCMで

「おむつを変えたそばから、またおねしょ。いい加減ウンザリしませんか？　このおむつは3回オムツ替えをサボっても漏れません。子どものためでなく、親が楽するために研究されたおむつです。親がイライラしないことが、子どものためになると思いませんか？」

こんな風に言われたら、どうでしょう。

けしからんと思いますか？

いいえ、むしろ割り切った正直者でアッパレ、と思いますよね。

実例２：婚活

例えば、婚活サービスの広告で

「正直マッチングアプリは疲れるだけで、運命の人と出会える事はめったにありません。プロフィールは嘘ばかり、見た目が良い人は遊び目的、果ては既婚者まで、もうウンザリ。やはりリアルで会わないと人の善し悪しは分かりません。こちらの婚活サービスは、オフラインの対面が基本ですので、オンラインでの誤魔化し一切なし。そのぶんリアルでがっかりするかもしれませんが、いつまでも実現しないマッチングアプリでの理想探しより百倍ましです」

理想の相手を見つけられる～みたいな綺麗事より、ずっと正直だと思いませんか？

実例３：不動産投資

例えば不労所得の色が強い不動産投資で

「初心者でも簡単楽チンに儲かる投資は、不動産投資です♪」

と言われるよりも

「儲かる物件は奪い合いで、掲載5分で消える血みどろの争奪戦です。毎日物件をチェックして、さらに数字とにらめっこ、銀行との面倒なやり取りを乗り越える気概があるのなら、不動産投資は『楽チンな不労所得』になりますよ。本気でやる気があるのなら、初心者向けの資料を送ります」

と言われた方が、信用できますよね。

これらの例から分かるように、セールスに綺麗事はいらないのです。

結論：セールスする時は綺麗事を捨てましょう

・家族のため？
いいえ、自分のために使いましょう。

・自分を高めるため？
いいえ、モテるために使いましょう。

・自分を高めて年収をあげる？
いいえ、楽して稼ぐために使いましょう。