年利回り5%を実現する投資戦略とポートフォリオを紹介。株式50債権50の保守的なポートフォリオで暴落対策

どうも!クロネコ屋です。

世界がインフレする中、なかなかデフレを抜けられず預金金利も0.1%以下という日本では、資産運用をしないとインフレ負けしてしまいます。

いくら日本国内でデフレとは言っても、世界の人口は増え続けている訳で、グローバルな視点で見れば物価はどんどん上昇しています。

そうなると、商品の原価が上がるので、値段据え置きで量もそのまま…という訳にはいきません。

一時期、食べ物がどんどん値段据え置きで小さくなっている…という話題がTwitterで盛り上がりました。

切ないタグ #くいもんみんな小さくなってませんか日本 実例をあげるとより切なくなる「食べ物だけじゃないよね」

貯金100%のポートフォリオは、暴落時に強いですが、どうしてもインフレ負けして実質的な価値が落ちるリスクが大きいです。

そういう訳で、投資を積極的に回していくべきなのですが「年間利回りは何%くらい期待できるの?」という疑問にぶつかります。

結論から言うと、年利回り3%~7%が市場平均(インデックス)に投資した時のリターンになります。

ウォーレン・バフェットのようなプロの投資家であれば年20%など驚異的な運用成績を出す事が出来ますが、素人が下手にアクティブ運用するとマイナス利回りになる可能性があるので、あくまで市場平均を狙うのがベストでしょう。

前置きが長くなりましたが、年5%(税引き後4%)の利回りを寝るポートフォリオはこちらです。

・楽天・全米株式インデックス(VTI)50%
・バンガード・米国長期債券ETF(BLV)50%

物凄くシンプルな株式と債券半分ずつのポートフォリオです。

なぜ、この配分にしたのか&過去の成績から見て期待利回りは本当に年5%に届くのか等々を解説します。

年利回りを最大効率にするなら株式100%の脳筋ポートフォリオがベスト。しかしリスクも高い

ぶっちゃけた話、株式100%のポートフォリオにするのが一番利回りは良くなります。

例えば、投資信託の『外国株式』クラスのベンチマークになっているコクサイ・インデックス。

リーマンショックを挟んで10年保有した場合の年利回りは4.8%。
15年保有だと年利回りは8.9%です。

・コクサイインデックス(円ベース)

年数|利回り(年)

10年|4.8%
15年|8.9%

参考:コクサイ・インデックス(円ベース)

S&P500(米国株)ですと、10年保有した場合の年利回りは7%。
15年保有だと年利回りは8.7%です。

・S&P500(円ベース)

年数|利回り(年)

10年|7%
15年|8.7%

参考:S&P500

一方、先進国債権のベンチマークになっているシティグループ 世界国債インデックス 除く日本 (円)の年利回りは…

10年保有で年利回り2.6%
15年保有で年利回り4.5%

債権の方が長期保有した時の最終利回りはイマイチですね。

・シティグループ世界国債インデックス

年数利回り(年)
10年2.6%
15年4.5%

市場平均の最大値を狙うならば、債権に投資せず株式100%が一番ベスト(年7%以上)を狙いやすいです。

S&P500なんて、リーマンショック後から投資をした場合ですと年利回り14.4%(5年保有)ですから、いかに株式が強い(というか米国株)の利回りが強いか分かりますね。

「だったら、債権なんか組み込まないで、先進国株式インデックスか米国株連動のインデックスに100%投資すればいいじゃん」

と思う人もいるでしょう。
実際、株式100%ポートフォリオの人も多いです。

しかし、リターンの裏には相応のリスクがあります。

私は投資をする時は常に最悪の事態を考えているので、直近で最も暴落した2008年のリーマンショックの時のデータを見てみましょう。

リーマンショック時、S&P500の円ベースの暴落率はほぼ50%

S&P500

上記の「年次リターン」のタブを見ると年別の成績が見れます。

リーマンショックがあった2008年、S&P500はドルベースで-36.8%。

円ベースですと-48.8%と、ほぼ半分になっています

コクサイ・インデックスも、ほぼ同じくらいの暴落率です。

もしS&P500に100%投資をして、1年以内にリーマンショックが起きた場合、見事に資産は半分になってしまいます。

損切りをせず保有していれば、約3年ほどで買値に戻り、その後の目覚ましい右肩上がりの恩恵を受ける事が出来ますが、一時的とは言え資産が半分になってしまう事に耐えられる人は少ないと思います。

「儲かると聞いていたのに資産が半分になった!」
「含み損が減らず、精神的にボロボロになって、諦めて損切りした」
「もう貯金100%でいいっす…」

リーマンショックが起きた当時、多くの投資家が含み損のプレッシャーに絶えられず、脱落していきました。

私の過去記事を見て頂ければ分かるように、投資歴が浅い人ほど含み損に対する耐性がなく、暴落時に投げ売りしてしまいます。

参考:・株で800万損した私が考える株式投資の危険性とインデックス投資積立が一番ベストだと思う理由

個人的な感覚で言うと、-10%は耐えられます。
-20%からちょっと焦ってきて、-30%がギリギリ耐えられる最終防衛ラインですね。

-50%は、ほとんどの投資家が青ざめて投げ売りすると思います。

人間は得した時の喜びよりも、損した時の精神的苦痛の方が何倍も大きいです。(いわゆる「プロスペクト理論」)

資産運用を考える時、ほとんどの人は『年10%で回せば10年で2倍になる!』など得する方向でしか考えませんが、一番大事なのは最悪の展開になった時に、いかに投げ売り・狼狽売りを回避するかという事です。

さて、ここで私が購入したバンガード長期債権(BLV)の2008年の成績をご覧下さい。

参考:バンガード・米国長期債券ETF (BLV)

なんと、リーマンショックがあった2008年はドルベースで10.3%のプラス。

円ベースですと円高の関係で-10.6%ですが、それでもS&P500の-48%よりもずっと暴落率は低いです。

長期債権と株式の値動きは相反すると言われています。

つまり、リーマンショックのような大暴落が起きても、債権を持っておけば暴落のショックをある程度は吸収出来るのです。

私が採用した全米株式50:BLV50のポートフォリオなら、リーマンショック時も-29%で踏み止まってくれます。

・計算式

含み損合計:-48% + -10% = -58%

半々なので含み損を2で割る:-58% ÷ 2 = -29%

リーマンショック時の含み損:-29%

・暴落時の株式100%と株債権50:50の含み損比較

ポートフォリオ|暴落時の含み損

S&p500のみ|-48%
S&P500+BLV|-29%

もちろん、債権は株式に比べて最終リターンは小さく、長期保有の結果は株式100%に劣ります。

しかし、暴落時の含み損は株式と債券をミックスした方がずっと小さく、精神的苦痛も少し和らぎます。

「精神的苦痛の軽減とかバカじゃねーの? 暴落しても気絶して保有しときゃいいじゃん。最終的にリターンが多い株式100%こそ正義だろ!」

という考えも正解だと思います。

ただ、私は含み損の精神的苦痛をさんざん味わったので、さすがにアレに耐える自信はちょっと無いです。

含み損が増えていく恐怖をナメたらいけませんよ。

毎日、口座画面を見るたびに資産額が減っていく…この恐怖に耐えて、はじめて株式100%の高いリターンが得られるのです。

私はちょっとキツいので、臆病風にふかれた半々のポートフォリオでいきます。

株式50:債権50のポートフォリオなら年利回りは5%狙えるので、個人的にはそれで十分です。

なぜ先進国でなく米国に縛っているのか?

株式50:債権50なら

「先進国株式インデックス」「先進国債券インデックス」のミックスもありなのですが、私は米国のみにしています。

理由は単純で、覇権国である米国が暴落したら他の国もつられて暴落するので、あまり他の国を混ぜる必要性を感じないからですね。

というか、先進国株式インデックスも米国がほぼ50%に近いので、分散効果はイマイチ無いのでは? という懸念もあります。

それなのに利回りが少なくなりますし、だったら米国一本でいいじゃんという考えです。

また、米国企業には世界各国で商売をしているグローバル企業が多いですし、米国株に投資するだけでも分散効果はあると思ってます。P&Gとかフィリップ・モリスとか。

GoogleやFacebookなんかもそうですね。

北朝鮮がピンポイントで米国に核を落としたり、中国が米国の次の覇権国になったりするなら別ですが、そこまで心配するのは杞憂かなと思いますし、そういったリスクは無視しています。

なぜ本家VTIでなく楽天の投資信託を使うの?

投資信託であれば配当の再投資を勝手にやってくれるので手間がいらない事。
そして外国税額控除の手間がいらない事から、本家ではなく、投資信託を噛ませました。

BLVの方はさすがに投資信託がないので本家を買ってます。

本家の方は配当再投資を自分でやらなければいけない事。手数料を考えると50万~100万単位で購入しないと経費率が上がる事から、中級者~上級者向けと言えます。

ただ、配当が出るという事は、長期ホールドする意欲にもなるので良いかもしれません。

先進国債券インデックスも考えましたが、成績が微妙すぎてやめました。

年利回り5%(税引き後4%)で十分なの?

私の現時点での資産がざっくり5000万+都内の社宅(ローン無)なので、税引き後4%で十分だと思います。

5000万を年4%(税引き後)で回せば年200万手元に残ります。

さすがに年200万では生活が厳しいですが、まだまだ働き続けるので、いけるでしょうという計算です。

もちろん生活防衛資金として、現金比率は20%くらい持っておきたいのでいきなり5000万全部投資することは出来ません。実際は現時点で4000万くらいが限度でしょう。

本当は1億円くらい手元にあれば良いのですが、社宅購入で一気にキャッシュが吹き飛んだので仕方ないです。

アフィリエイトも全部駄目になっておまけに病気や怪我などで一切働けなくなった時の事を想定すると、税引き後年4%くらいあれば何とかなる…

なんて事も考えましたが、さすがにそこまで大凶を引きたくはないですね。

ただ、1つ言いたいことは、資産運用をしていれば『お金がお金を生み出す』仕組みを持つ事が出来るので、いざ動けなくなった時もある程度はセーフティーネットになってくれる…という事です。

5000万の運用資金があって年200万ずつ増えると考えると、フリーター一人分の影分身を雇っているような物ですから、考えてみれば凄い事ですよね。

資産運用の最終的な目的というかイメージは、こんな感じなのかな? と思ってます。

お金が入ったら即生活レベルを上げたり、ガンガン散財してしまうのではなく、自分の代わりに稼いでくれる影分身を育てるイメージで投資していきたいですね。

確実に得をする【ふるさと納税】でHIS旅行券をゲット

投資から少し話はそれるのですが、ふるさと納税は100%得をする制度なので、絶対にやった方がいいです。国策は買い、とはよく言ったものですね。

最近は、一部の自治体にて、換金性の高いHIS旅行券が返礼品になっています。しかも還元率50%の大盤振る舞い。

実質2000円で2万円~8万円の旅行券が貰えるので、確実に得できます。

あまり大きな声では言えませんが、金券ショップに売れば譜面の90%買い取りなので、実質これ「お金のバラ撒き」ですね。

下記の記事で、やり方と換金性が高いオススメの返礼品を紹介しています。

・2018年一番お得に旅行券が貰える「ふるさと納税」を紹介。私が選んだ自治体はこれだ!

嫁「海外旅行行きたい。ビジネスクラスでアメリカとかどう?」

厳しいなー!

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