こんにちは、クロネコ屋です。
昨今、AIライティングが話題になっていますね。私も下記のようにツイートしました。
これからの時代は、AIを使いこなせる人(生産者)とAIを使いこなせず、AIの作ったコンテンツを受け身で吸収する人(消費者)によって格差が生じると思う。AIはマジでヤバい。クリエイターの生産速度が誇張なしで100倍になるから。
— クロネコ屋@ブログ×SNSマーケティング (@NINJAkusokuso) December 27, 2022
例えば、文章は見出しを作るだけで3000文字くらいサクッと生み出される。それに加筆修正をすれば1記事10分で作れる。ポイントは「AIに何を書かせるか」「どこを加筆修正してAI臭さを消すか」という所だけど、ここがAIを扱うスキルになってくる。何の下地も無いと無機質な創作物が出来るだけなので注意
— クロネコ屋@ブログ×SNSマーケティング (@NINJAkusokuso) December 27, 2022
しかし、AIライティングとは何か? 一体何ができて、何ができないのか?
詳しく理解している人はまだ少ないと思います。
そこで、今回はAIライティングの強みと弱み、知っておくべき対抗策を簡単に解説します。
AIライティングとは
AIライティングとは、人工知能を使用して文章を生成する技術のことを指します。この技術は、文章の生成や構成、修正、翻訳などさまざまなタスクに使用されます。
AIライティングを活用するには、次のような方法があります。
- コンテンツ生成: AIを使用して、ブログ記事やプレスリリース、広告コピーなどのコンテンツを生成することができます。
- テキストサマリー: 長い文章を短くまとめることができるので、サマリーや要約を作成するのに役立ちます。
- 言語翻訳: AIを使用すれば、自然な日本語に翻訳することができます。
- テキスト修正: 文章のスペルや文法の誤りを自動的に修正することができます。
AIライティングを活用することで、文章作成や翻訳などの手間を省くことができます。
また、自然な文章を生成することができるので、人間による文章作成と同じような品質を保つことができます。
特にAIやテクノロジー、一般教養といった『ウィキペディア的なコンテンツ』に関しては、人間がわざわざ調べて書くよりも、はるかに正確で読みやすい文章を作ってくれます。
しかも生成にかかる時間は1分ほど。そのため、私は冒頭のツイートで「生産性が100倍になる」と言ったのです。
あれは誇張でも何でも無く「本当に100倍レベルの生産性の差が生まれる」と感じてます。
AIライティングの弱点
そんな便利なAIライティングですが、次のような弱点があります。
- 自然な文章を生成することができない場合がある: AIは、人間が書いたような自然な文章を生成することができる場合もありますが、時には自然でない文章を生成することもあります。これは、AIが学習したデータや言語モデルの性質によるものです。
- 特定のテーマやジャンルに限定される場合がある: AIは、学習したデータや言語モデルを元に文章を生成するため、特定のテーマやジャンルに特化している場合があります。そのため、AIが生成する文章は、そのテーマやジャンルに関するものに限定される場合があります。
- コンテキストやニュアンスを理解できない場合がある: AIは、人間が書いた文章をそのまま再現することはできますが、その文章が持つコンテキストやニュアンスを理解することはできません。そのため、AIが生成する文章は、人間が書いた文章と同じような意味を持つとは限りません。
AIライティングは、文章生成や翻訳などのタスクで便利ですが、上記の弱点を理解して使用することが重要です。
例えば「真面目な男性が女性にモテるためには?」といったテーマをAIに投げても「相手に気遣うことです」といったごくごく当たり前の答えしか返ってきません。
科学や歴史のような、正解が1つの分野ならこれでOKですが、恋愛のような答えが無限にあり、なおかつ個性的な意見が求められる分野では、AIライティングはいまいち良い意見は出せない…という弱みがあります。
ちなみに私なら「マッチングアプリで出会いを増やし、毎回一発目の自己紹介にギャグを入れてみなさい」とアドバイスします。
まず間違いなく地雷扱いされますが、いつも通りマジメに自己紹介して雑談して…というパターンだと勝率が低いので、あえて「自分が絶対にやらないであろう危険球」を投げることで、いつもの負けパターンを崩すという逆張り戦略をするという戦法です。
例えば「わたくし名前がエグチなので、朝は毎朝エッグチーズバーガーを作って食べてます♪」みたいなギャグを毎回入れたらどうでしょうか。
まぁ9割「つまんね」と言われて一回目のデートから寒波が吹き荒れるでしょうが、100人中1人くらいは笑ってくれるかもしれません。
その後、真面目な性格とのギャップでもしかしたら上手くいくかもしれないでしょう。こういった化学反応を狙うのがマジメな男性に必要なモテテクです。
…と、こんな答え、AIは絶対に言いませんよね。ここがAIライティングのまだまだ弱い所です。
AIライティング時代に、人間に求められるものとは?
AIライティングが普及するにつれて、人間のライターがやるべきことも変化していると言えます。以下に、人間のライターがやるべきことを紹介します。
- AIと協業すること: AIが生成する文章を参考にしつつ、人間のライターが文章を修正したり、コンテンツの戦略を立てたりすることで、より質の高いコンテンツを生成することができます。
- スキルを向上させること: AIが文章を生成することができるようになったといっても、人間のライターが持つスキルは依然として必要です。文章の修正や構成、コンテンツの戦略の立案など、人間のライターが持つスキルはAIには代替できません。そのため、人間のライターは、スキルを向上させることで、AIと競合することなく活躍できるようにすることが重要です。
- マーケティングやコンテンツ戦略の立案に参加すること: AIは文章の生成に優れていますが、マーケティングやコンテンツ戦略の立案は、人間のライターが持つ経験や知識が求められます。そのため、人間のライターは、マーケティングやコンテンツ戦略の立案に参加することで、AIと協業してより質の高いコンテンツを生成することができます。
AIライティングの時代においても、人間のライターが持つスキルは依然として求められています。
そのため、人間のライターは、AIと協業しつつ、スキルを向上させたり、マーケティングやコンテンツ戦略の立案に参加したりすることで、AIライティングの強みを活かしつつ、自身の価値をより高めることが出来るのです。
逆に言えば「AIライターに出来ること」を仕事にしている人は淘汰されるでしょう。ウィキペディアのように知識を調べて適当にまとめる…といった雑務は消滅すると思います。
AIライティングに対抗するためには「感性」が大事
AIが唯一持っていないものは、感性です。そのため、AIによる文章生成を対抗するためには人間が持つ感性を活かすことが重要です。
感性を活かすためには、次のようなことが考えられます。
- テーマや話題を選定する際に、感性を働かせて、興味を持たせるテーマや話題を選んでみる。
- 自然な表現を意識する。AIによる文章生成は、言葉を正確に組み合わせることができるものの、自然な表現をすることができないことがある。そのため、人間が自然に使う表現を意識してみることで、AIによる文章生成を対抗することができる。
- 読み手を想定して文章を書く。AIによる文章生成は、特定の読み手を想定した文章を生成することができないため、読み手を想定して文章を書くことで、AIによる文章生成を対抗することができる。
- 自分が感じることを表現する。自分が感じることを直接表現することで、文章をより自然で表現力豊かにすることができます。
特に、最後の「自分が感じること」というのが重要だと思っていて、例えば「学ぶ力こそが成功の鍵である理由」という記事で書いたように、新しいテクノロジー(たとえばUber)に対して
- Uberなんて得体の知れないものは使いたくない
- Uber?面白そうだ。どうやって運用すればいいのか調べてみよう
といった風に、これも「自分がどう感じたか?」の言語化ですよね。
- 得体が知れないから、なんとなく嫌いだと感じた。
- 面白そうだから、調べてみようと感じた。
感性を活かすというのは、シンプルにこういった感想を書きつらねていけばいいのです。
こういった自分の感想・意見は、AIにはありません。ここをしっかり言語化して、自分を表現していけばAIに負けないライティングができるでしょう。
以上です。AIライティングは創作の世界を破壊するものかもしれませんが、しっかり人間との違いを見極めて、自分がやるべき仕事をやれば、強い味方になりますよ。
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