マイホーム購入のリスク一覧。賃貸より損するケースとは?

以前、中古マンションの購入と賃貸はどっちが得か? という記事にて、購入派と賃貸派の比較を行い『10年以上住むなら購入派がやや有利』と書きました。

・東京で築15年の中古マンション購入は得?10年住んだ時のコストを賃貸と比較してみた

しかし、当然ですがマイホーム購入にも一定のリスクが伴います。賃貸と異なり、すぐに引っ越すと金銭的にも心理的にも大きなダメージを受けるので、一概にマイホーム購入=お得とは言えません。

今回は、マイホーム購入のリスクを一覧で紹介します。




離婚リスク 破局したら広い部屋に一人きり

マイホーム購入にあたって最も大きなリスクが、離婚リスクです。

マイホームは皆さん『家族全員で住む』という前提で購入する方が多く、当然、子ども部屋なども考えて間取りを決定します。

しかし、夫婦仲が悪くなって離婚してしまった場合、マイホームにたった一人で住む事になります。これでは広すぎますよね。

安くない住宅ローンを毎月払って、無駄に広い部屋に住む…気分的にも滅入りますし、部屋を使い切れないので、お金の無駄ですよね。

離婚した場合、多くの人はマイホームを売却しますが「購入と賃貸どっちが得?」の記事で書いたように、最低10年は住まないと賃貸に比べて損します。

特に、新築の注文住宅が一番最悪。

注文住宅はマンションよりも中古価格が落ちる傾向にあるので、大損です。

東京の駅チカ新築マンションであればマシですが、それでも数百万の損をします。

マイホームを売却しても住宅ローンが残ったら、普通に借金になります。もう存在しないマイホームにお金を払うという、非常にくやしい結果になるでしょう。

意地になってマイホームを売却せず住み続けても、郊外の一戸建てであれば「あそこの夫婦、離婚したらしいわよ」なんて噂されて辛いかも…。

離婚した時に被害が最も小さいのは、資産性の高い「都心部の駅チカのマンション」かつ「60~70平米」のマンションです。

70平米くらいであれば、一人で暮らしても広すぎる事はありません。また駅チカで便利な立地なら、一人暮らしでも有意義に使えます。

資産性も高く、住宅ローン控除の終わる10年後に売却すれば住宅ローンは残らないでしょう。

一番きついのは郊外の一戸建て。郊外にマイホームを買う人は、くれぐれも離婚に注意して下さい。

【リストラ】住宅ローンが払えなくなるリスク

住宅ローンは借金です。そのため、毎月一定額の返済をしなければいけません。

場合によってはボーナス払いなども設定されており、大前提として『世帯年収が下がらない』という条件のもと皆さん借りていますよね。

しかし、今や増税・世界不安など、おおよそ好景気とはいえない時代です。リストラや倒産、降格、あるいは転職失敗などによって年収が一気に下がる危険性があります。

もし旦那さん年収500万、妻年収100万円、世帯年収600万でフルローンを組んで、旦那さんが

 社長と喧嘩して会社辞めてきた 

となったら、どうなるでしょうか?

世帯年収は一気に100万円前後になります。

夫が再就職しても年収300万だったら、世帯年収は一気に600万 → 400万になるので、目に見えて生活は厳しくなりますね。

これに加えて、頭金なしのフルローン、しかもオーバーローンだったら…。

毎月30万の手取り収入があっても、住宅ローンに15万取られたら、家族3人、1ヶ月15万で生活しなければいけなくなります。

まさに家のために働いているような状況になりますね。

そこまで追い詰められると、最終的に「マイホームを手放して、もっと安い賃貸に住む」という決断を下す時がきます。

人間、一度手に入れた資産を手放すのは、非常に心苦しいものです。

なまじ一回夢見たばかりに、生活レベルを落とすのは心が引き裂かれる想いでしょう。こんな事ならマイホームなんて買わなきゃよかった。そんな気持ちになるかもしれません。

住宅ローンを組む時は、ある程度、余裕を持って組みましょう。

仮に世帯年収が100万~150万落ちても破綻しない余裕を持たせておけば、家計が破綻してマイホームを失うリスクを減らすことが出来ますよ。

ちなみに不動産屋さんは「物件が売れればOK」なので、適切な住宅ローンの借入額までは教えてくれません。

自分で調べて考える必要があるので、事前にしっかりシミュレーションしておきましょう。

隣人トラブルのリスク

一戸建て・マンションどちらも隣人トラブルのリスクはつきものです。マンションの場合は隣人だけでなく、上下階の騒音トラブルもありますね。

近隣住民とトラブルになると、非常に面倒くさいです。お互い家が近いので必ず顔を合わせますし、トラブルが解消されなければ、ずーっと恨みが生じます。

一番怖いのが騒音トラブルで、殺人事件に発展する危険性もあります。

1974年に神奈川県のマンションで起きた『ピアノ騒音殺人事件』が有名ですね。

・ピアノ騒音殺人事件(ウィキペディア)

一戸建てですと騒音トラブルのリスクは低いですが、マンションは未だに騒音トラブルが起きます。

鉄骨鉄筋でも、子供が飛び跳ねれば下の階に伝わりますからね。また爆音で音楽を聞けば、当然、隣にも響きます。

マンションで騒音トラブルを避けるなら、角部屋が良いでしょう。角部屋のメリット等はこちら↓

【実体験】マンション角部屋のメリット・デメリット【分譲マンション】

ともあれ『マイホームを買ったら隣人に変な人がいて困ってる』というのは、いつ何時、襲いかかってくるか分からない不確定なリスクです。

賃貸であれば引っ越しで逃げる事ができますが、購入してしまうと簡単に売却して引っ越し…とはいかないので、購入における大きなリスクですね。

離婚や住宅ローン破綻であれば、自分の責任でマイホームを手放すので納得できるかもしれませんが、隣人のせいで手放すとなると理不尽で納得いきませんよね。

しかし、個人的にはトラブルがあまりにも酷いなら、コストを払ってでも手放したほうが良いと思います。

隣人トラブルで鬱になってしまうケースもありますし、幸せになるために買った家が苦痛を生むなんてナンセンスですからね。

欠陥住宅のリスク 手抜き物件で裁判に!?

依頼した工務店がブラックで、欠陥住宅を掴まされた場合、これまた面倒な上に精神的ショックは計り知れません。

欠陥住宅のトラブルで多いのが一戸建て。夢の注文住宅を建てたつもりが、1年もしないうちに雨漏れ、傾き…などトラブル続出。調べてみたら手抜き工事だった…なんて酷い話はザラにあります。

欠陥住宅を掴まされると、工務店側と交渉になりますが、その際に弁護士を雇う必要があるため弁護士費用がかかります。

さらに裁判までもつれ込むと、弁護士費用は50万~100万になり、判決まで時間もかかるので非常に面倒です。

幸せの絶頂であるマイホーム購入が、一転して人生最大の修羅場になってしまいますね。

日本では消費者を保護する法律がありますので、裁判には勝てるでしょう。しかし、悪質な工務店の場合、裁判をわざと長引かせたり計画倒産して逃げたりします。そうなったら、損をするのは我々消費者です。

欠陥住宅のリスクを避けるためには、信頼できる工務店を選ぶ事です。

一番安心なのは、大手企業から紹介された工務店を選ぶことですね。

大手企業は変な業者を紹介する事は決してありませんので、安心して頼めますよ。

災害リスク 地震や津波、台風、液状化、火災など

災害によるリスクも無視できません。

日本は災害が多い国です。特に、地震や津波、それに伴う液状化、床下浸水などの被害に注意する必要があります。

一般的には、マイホーム購入時に火災保険に入るので、ある程度はカバー出来ます。また地震に対しても、耐震構造がしっかりしていれば被害は軽度で済みます。

しかし、津波や川の氾濫などで家屋が流されてしまったり、火災で全焼してしまうと、被害額は甚大です。賃貸であれば被害は所持品や家具・家電だけで済みますが、マイホームの場合は災害のダメージを一手に引き受けます。

もちろん土地は残りますので、そこは安心なのですが、災害に対するリスクはしっかり認識しておく必要があります。

まとめ:リスクを減らして安心して暮らせるマイホームを手に入れよう

今回、提示したリスクは事前に調査・勉強をすればリスクを軽減することが出来ます。

しかし、100%リスクが無くなる訳ではありません。もしトラブルに遭遇した場合は、ファイナンシャルプランナーや弁護士といった専門家の力を借りて、素早く対処しましょう。

人生山あり谷あり、マイホーム購入に限らずトラブルは何かしら起こりますので、トラブルに怯えるよりも起きた時にしっかり対処をしていく事が重要ですよ。

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